はじめに
毎年お正月には、正月飾りを飾る会社やお店も多いかと思いますが、
皆さん「新しい年がより良い一年になりますように」という願いを込めて、
正月飾りを飾っていることと思います。
さて、縁起の良い正月飾りに「熊手」があります。
こういう華やかな正月飾りがあると、お正月のおめでたい気分がさらに盛り上がりそうです。
では、縁起の良いものとされる熊手ですが、どのような思い・意味があって飾られるものなのでしょうか?
今回は、そんな熊手の経理処理を解説していきます。
熊手とは
今でこそ、このような派手なデザインになっている熊手ですが、元々はあのとてもシンプルな、一般的にイメージされる熊手が縁起物として売られていました。
なぜ熊手が縁起物だったかというと、熊手の目的である農業の「かき集める」という行為が、「金運をかき集める」「幸福をかき集める」といったことを連想させたといわれています。
そして、より縁起の良い熊手とするために、七福神や大判小判、松竹梅、亀や鯛など、おめでたさを象徴する飾りがどんどん加えられて、今のような正月飾りとしてのくまっでになっていったのです。
つまり、熊手が縁起物とされるようになったのは、金運や幸福をかき集めてくれることを願ってのことだったのです。
このような意味が込められて、派手なデザインの熊手になり、お正月に飾られるようになったのです。
熊手の勘定科目
基本的に熊手は毎年買い替えるものです。
なので「消耗品」という考えでいいと思います。
ただ、消耗品の基本的な定義は「10万円以下のもの」「一年未満で消耗してしまうもの」のいずれかに当てはまるものなので、
2年以上使う熊手で、金額も10万円以上するものなら、減価償却資産の可能性が出てくるので注意が必要です。
熊手の消費税
考えられるパターンが2つあります。
- 参道で買う場合は業者が売っているので課税です。
- 神社仏閣で買う場合は「喜捨金」に該当し、不課税です。
これは「喜捨金」の回で説明していますので、こちらをご覧ください。
最後に
よく雑費で処理することもありますが、雑費が多いとお上の呼び水になるので使わない方が無難です。