消費税の会計処理は2種類ある
結論から言うと、消費税の経理処理には「税込処理」と「税抜処理」の二つがあります。
とりあえずどっちでもいいですが、税抜きで処理すると経営者が混乱するすることがよくあります。
ちなみに「免税事業者」は税込処理です。
ですので、とくに消費税の課税事業者になる時に「どっちの処理でしますか?」と重々説明を行っていきます。
当社の場合、毎月説明はしますのですぐに慣れていただけます。
この場合のポイントは
1.今まで税込みでやっていたのが税抜きになることで経営者が混乱する。
2.最終利益は同じである。
であることをキッチリ理解してもらいます。
税抜処理と税込処理の違いは?
1.税抜処理は毎月「仮受消費税」「仮払消費税」が発生するので差額が「納税額」となるのでわかりやすい。
この差額を目安に貯蓄していけば、納税の時困ることはありません。
税込処理は決算の時に納税額が「ボン!」と出てきて、「租税公課」処理するので利益ががらりと変わってしまう。
いきなり、巨額な税金が出るので資金繰りにかなり影響が出ます。
最終的な利益は結局同じですが、「資金繰り」や「経営分析」をメインにする当社としては
「税抜処理」を勧めます。
当社では、会計ソフトで「税抜き」「税込み」が選べますので、毎月、いったん「税抜き」にして「仮払消費税」と「仮受消費税」の差額を「租税公課」で計上していきます。
これを毎月続けることで決算時に「ポン!」と消費税が出てきて利益が大幅に狂うことを防ぎます。
税務的にも有利不利が出てくる
これは税理士さんの分野ですので、当社では書きませんが「交際費の損金不算入」「減価償却(固定資産の取得)」に関して影響がありますので、顧問税理士さんにお尋ねください。
選ぶならぜひ税抜き処理
今までのことを総合的に見ると「税抜処理」が
①実態をキチンと把握できる
②消費税の納税予測ができる
ですが、本来は「預かった消費税」と「払った消費税」の差額を払うので負担はないのです。
ということで、資金繰りや本当の利益を把握するためには、ぜひ「税抜処理」をお勧めします。